MTA、車両と駅をリニューアル 乗降口は広く、WiFiも使えるように

 18日付のメトロ・ニューヨークによると、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は同日ブルックリン区の交通博物館で、ニューヨーク州都市交通局(MTA)が1025台の地下鉄新車両を導入し、31の駅を刷新することを決定したと発表した。これは今年5月に承認された5年計画の一部として進められる。
 新車両はドアの幅が現在の50インチ(約127センチ)から58インチ(約147センチ)へと広くなり、より多くの乗客が一度に乗降できるようになるほか、WiFiやUSBポートなどが導入される。さらに新車両のうち750台は、車両連結部の構造が新しくなり、これまで禁止されていた車両間の移動が可能になる。新車両の導入時期は明らかにされていない。
 また、駅の刷新は最初にブルックリン区のプロスペクト・アベニュー駅と、53丁目駅、ベイリッジ・アベニュー駅で行われる予定。これらの駅ではWiFiや新機能が追加された表示板などの設置が計画されており、残りの駅にも随時導入される。
 年間約18億人が利用するMTAの地下鉄では、遅延が1カ月に2万本以上と、2012年と比較して約4倍に増えている。MTAはこのリニューアルで輸送能力やサービスの大幅な改善を目指す。

MTA/Gov. Cuomo's office

MTA/Gov. Cuomo’s office