19日付のDNAインフォによると、ニューヨーク市運輸局(DOT)は、スタテン島とマンハッタン区を結ぶスタテン島フェリー内での、電源使用の禁止を決定したという。
DOTがこの判断を下した背景には、携帯電話を充電しようとする乗客間で電源の取り合いになるトラブルが度々発生したことがある。最近では、けんかの仲裁に入ったフェリーの乗務員が暴力を振るわれ、けがを負って入院する事件が起きた。
これを受け、DOTは市警察(NYPD)と協議の結果、乗客および乗務員の安全を確保するため、フェリー内で電力供給を停止すると決定した。
しかし、フェリー内で一切充電ができなくなることから、この決定に対して乗客から賛否両論が巻き起こっているという。
毎日フェリーと地下鉄を乗り継いで通学しているという学生の乗客は、「長い時間をかけて通勤、通学する人の多くがフェリー内で充電していたのにそれができなくなり、とても不便だ」と話す一方、別の乗客は「電源を巡ってカッとなり、自分の方がバッテリーが少ないなどと主張し、もめる乗客らを何度も見てきた」と話し、DOTの判断を評価した。