住民を困らせるアライグマ 市は対策を取らず

 20日付のDNAインフォによると、マンハッタン区ハーレムではこの1カ月で、アライグマが頻出しており、民家に侵入して台所を荒らすほか、ペットを襲うなど、市民の生活に被害をもたらしているという。
 同エリアの住民の1人が、最初にアライグマを見たのは今月3日で、それからはアライグマは頻繁に姿を現し、敷地内を堂々と歩いているのが目撃されている。また別の住民は2度も網戸を破られ、台所でピーナッツやペットフードを食べられたが、当初はどの生き物による仕業か分からなかったという。
 また、「いつも、なぜネコ用の飲み水が汚れているのか不思議に思っていた」と話す別の住民は、3回目に侵入された際、発見した足跡からアライグマだということが分かったという。中には庭の池で飼っていたペットの観賞魚やカメが食べられる被害も出ており、近隣住民の生活には多大な影響が出ている。
 害獣駆除については、専門業者に依頼する必要があるため、住民はニューヨーク市の行政総合窓口ダイヤル311に問い合わせをし、アライグマの駆除や対策を行うよう求めているが、「狂犬病が疑われる場合のみ対応する」としており、未だ対処されていないという。

5-2