市長婦人基金に過去最高額 非営利団体への寄付金として

 22日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長の妻シャーレーン・マックレイさんが運営する非営利団体メイヤーズファンド・トゥー・アドバンス・ニューヨークが過去1年間に集めた寄付金の総額が、2500万ドル(約27億円)を超えていたことが分かった。
 寄付金は、シティ・ファンデーションから夏季インターンシップなどのために贈られた112万ドル(約1億1880万円)や、ロックフェラー財団から贈られた120万ドル(約1億2700万円)などで、市長が2014年に就任して以来、集めた寄付金としては最高額となった。しかし、マイケル・ブルームバーグ前市長が12年に集めた8550万ドル(約93億9千万円)や13年の5170万ドル(約54億8500万円)にははるかに及ばない。これらの年に例年を上回る寄付金が集まった原因は、12年に米東部を襲ったハリケーン・サンディの被害への寄付によるものと考えられる。
 連邦当局による取り調べの対象となり、5月に解散した市長の資金集めを目的とした別の非営利団体について、市会計監査官スコット・ストリンガー氏は7日、「市長が集めた寄付金は不正資金」だと非難していた。

市長の妻、シャーレーン・マックレイさん (photo: UN Women)

市長の妻、シャーレーン・マックレイさん (photo: UN Women)