26日付のニューヨーク・ポストによると、クイーンズ区のラガーディア国際空港で24日、少なくとも15人の旅行者がセキュリティーチェックを受けずに米運輸保安局(TSA)のチェックポイントを通過していたという。
同日午後8時ごろ、同空港のターミナルDにあるチェックポイントで、職員がスキャナーのプラグを差し込むのを忘れ、そのまま旅行者を通過させた。同ターミナルを使用しているデルタ航空の係員がそれに気付き、そのチェックポイントを即座に閉鎖。空港を管理するニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PA)の警官が検査なしに通過した9人を追跡した。約1時間かけて探し出された9人は、再度ゲートに戻って検査を受けた。
「私たちが悪いわけではないのに、まったく不都合だ」と、そのうちの1人は不満をあらわにした。また、警察関係者も「わが国の安全が、スキャナーのプラグにかかっているなんて」とあきれ、「安全を守るためには、もっと良い方法があるはずだ」と話した。
防犯カメラの映像によると、検査なしにチェックポイントを通過した旅行客は、少なくともあと6人いることが判明している。警察は、この6人は既に飛行機に搭乗してしまったものと判断したという。