25日付のエーエム・ニューヨークによると、ルイジアナおよびテキサス州で起きた警官射殺事件を受け、ニューヨーク市警察(NYPD)は強化された軍隊仕様の防弾チョッキ6千着とヘルメット2万個を注文した。NYPDのビル・ブラットン本部長が同日、ブルックリン区の第84分署前で行われた記者会見で発表した。
購入にかかる750万ドル(約7億8600万円)のうち、500万ドルがNYPDの予算から、また250万ドルが行政予算管理局から支払われる。納入は9月の予定で、NYPDはさらに追加購入を考えているという。
強化防弾チョッキは、銃乱射犯に対応する場合に、現在、制服の下に着用されている防弾チョッキの上から重ねて着用されるもので、従来のものよりも前部と背部の保護範囲が大幅に拡大されている。危機対応部隊や救急部隊、戦略的対応グループなどでは、既に同様の防弾チョッキやヘルメットが使用されているという。
記者会見が行われた第84分署は、2014年に、警官に殺害された一般人に対する報復として、巡回中のパトカーの中にいたところを射殺されたラファエル・ラモス巡査とウェンジャン・リュー巡査が所属していた分署でもある。