27日、ニュージャージー州ジャージーシティ近くのハドソン川にクジラの死骸が浮いているのが発見された。船と衝突したことが死因で、死後少なくとも数日が経っているとみられている。地元各メディアが報じた。
このクジラは、同州や市近郊で、この1カ月間にたびたび目撃されていたクジラたちの一頭で、最初に目撃されたのは、およそ3日前だという。ニューアーク湾を航海していた貨物船の操舵手が、船の下をくぐるように泳ぐおよそ30フィート(約9メートル)のこのクジラを発見した。この操舵手は、「船体とクジラはぶつかったと思う」と証言した。
死んだ数日後の27日、水面に浮上したとみられている。ナガスクジラの一種のようだが、詳しいことは調査中だという。
海洋専門家は、NBCニューヨークの取材に対し、「2015年はトライステイト付近に出没したクジラたちにとって最悪の年。1年で9頭が死んだ。いずれも船と衝突したことが原因」と述べた。
別の専門家によると、この気候変動の影響で、沿岸や港などからたった200フィート(約60メートル)ほどの近さでクジラが目撃されており、航海者や漁業者など海洋関係者に注意を促している。