7月30日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、今年行われた州統一試験の結果が同29日に発表され、市では昨年に比べ、州の平均以上の点数を取った児童や生徒が増えたことが分かった。
今年の結果によると、市内の3~8年生のうち国語の州平均点数を上回った児童や生徒の比率は、昨年の30.4から38%に増えた。算数・数学でも、昨年の35.2から36.4%へ増加した。また、民族別にみても、国語の平均点数に達した黒人生徒は昨年の19から26.6%へ、ヒスパニックの生徒は昨年の19.8から27.2%へと増加したという。州の平均を超えた市内の児童や生徒の数は、2013年にコモンコア基準が導入されてから最も多く、ビル・デ・ブラシオ市長は「これらの結果は市立学校の取り組みの成果を表している」と話し、生徒らの健闘を称えた。
しかし、州教育局のメリーエレン・エリア局長は「今年の試験には大幅な変更があったため、昨年と比べることはできない」と述べた。昨年は内容が難しすぎるとの批判が殺到したため、同局は今年の同試験の問題数を少なくし、時間制限を設けずに実施したという背景があった。