7月31日付のニューヨーク1によると、17歳の高校生がマンハッタン区のコミュニティーボード(地域委員会)の委員に任命されたという。
選挙権を得られる18歳にも満たない委員として話題になっているビクトリア・パネルさんは、同区ハーレムの中心地区での職を任された。「この年齢だからと萎縮するわけにはいかない。主張すべきことは主張する」と、パネルさん。
パネルさんは、児童性的虐待を目的とした子どもの人身売買問題に何年も取り組んできた活動家としての一面を持ち、公共広告に出演してこの問題を浮き彫りにしたほか、「ツールズ・フォー・チェンジ(Tools for Change)」という名の非営利団体を発起した。また昨春は、価値あるアイデアの発表の場である「TED」にも招待され、パネルさんは「とても興奮して、泣きながら舞台を降りた」と振り返る。
コミュニティーボードでは、人身売買の犠牲となった子どもたちが安心して暮らすことのできる場所の創設をアピールしていきたいという。「医師もスタッフに加えたいので、そのための施設が必要。これが私の当面の事案」と語る。草の根運動で、次世代の子どもたちに明るい未来を、と希望に燃えている。