7月29日付のクレインズ・ニューヨークによると、同日放送のラジオ番組に出演したニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は、大統領選民主党予備選挙でヒラリー・クリントン前国務長官に敗れたバーモント州選出のバーニー・サンダース上院議員が率いる運動に賛同する意向を表明した。
ブライアン・レーラー氏がパーソナリティーを務めるWNYCのラジオ番組に毎週出演している市長は同日、若者を中心に広がった「バーニー運動」は、「政治的均衡に変化をもたらし、民主党全体を左派でより進歩的にし、進むべき方向へ導いた。わくわくする」と語った。2014年に市長に就任してから、この上ない進歩主義政治指導者との評判を守り続けてきた市長は、予備選からこれまで、かつての上司であるクリントン氏を支持してきた。クリントン氏が民主党候補に確定したことで、初めてサンダース氏への支持を明かすことのできる立場になったのではという見方もある。
市長は、サンダース氏が党にもたらした改革を称え、市長の選挙運動事務所は、17年に予定されている再選を懸けた市長選挙での資金集めに、サンダース氏が行った少額献金作戦を採用する意向だと発表している。