1日付のDNAインフォによると、ニューヨーク市保健衛生局(DOH)は同日会見を開き、妊婦や妊娠を希望する女性と、そのパートナーに対し、ジカ熱感染の危険があるフロリダ州マイアミへの訪問を自粛するよう勧告した。
DOHのメアリー・バセット局長とエルミニア・パラチオ医師の共同会見では、これまでにマイアミの一部地域で、蚊に刺されジカ熱に感染した事例が4件確認されていると発表された。市は既に中南米とカリブ海沿岸諸国ほぼ全域への渡航自粛を呼び掛けているが、米国本土での訪問自粛勧告は初めて。米疾病管理予防センター(CDC)は、7月以降に該当エリアを訪れた人に検査を受けるよう勧めている。
妊婦がジカ熱に感染すると、胎児に小頭症などの先天性障害を引き起こす危険性が高く、感染した妊婦から小頭症の新生児が誕生した事例が、先月初めて市内でも確認されている。また、DOHは感染を避けるためには妊婦だけでなく、そのパートナーにも予防が必要になると注意を喚起している。
市内では、既に449件のジカ熱感染事例が報告されている。DOHは、蚊に刺されないための対策として虫よけの使用や長袖の着用などを改めて強く勧めている。