警察の暴力に断固反対 市庁舎前で抗議デモ

 1日付のメトロ・ニューヨークによると、ニューヨーク市警察(NYPD)の警官による暴力に反対するグループ「ミリオンズ・マーチNYC」が同日、市庁舎前で改革を求める抗議デモを行った。
 スタテン島でエリック・ガーナーさんが、またミズーリ州ファーガソンでマイケル・ブラウンさんが警官に殺された2014年に結成された同グループは、①ビル・ブラットン本部長を解任し、同本部長が推進する「割れ窓理論」を停止させる、②NYPDの55億ドル(約5550億円)の年度予算を打ち切り、黒人およびそのほかの有色人種地域の予算に回す、③NYPDの予算から、警官による暴力の被害者および遺族へ補償金を払う―などの要求を列挙した。
 グループの主催者は、「本部長は即辞任するべきだ。地下鉄代さえ払えず多くの有色人種が刑務所に拘留されている一方で、人を殺した警官は有給停職処分だけだ」と訴えた。 市は、「軽微な犯罪での逮捕を減らし、地域の治安維持活動やボディカメラの導入を開始するなどして、警察と地域住民とのつながりを深めるため努力している」との声明を発表したが、同グループは「それらの活動は警察の予算や権力を増大させるだけ」と批判した。
0803_P4-2