2日付のDNAインフォによると、ニューヨーク州の規制から逃れるため、新規開店する店舗の入口を地下鉄駅とバス停留所の近くに移したマンハッタン区ローワーイーストサイドのレストランに対し、混雑を懸念する近隣の住民が抗議しているという。
州酒類管理法では、教会や学校から200フィート(約61メートル)以内の距離で酒類を取り扱う店舗が営業することは禁止されているが、イーストブロードウェー162番地にオープン予定の酒類を提供するレストラン「グラシアス・ママ」は、セント・テレサズ教会との距離が200フィートに満たない。同法が定める距離の定義が、ドアからドアの距離であることから、同店はドアの場所をイーストブロードウェー沿いではなく、教会から離れたラトガーズ通り沿いに設けることで問題を回避したという。
しかし、新しいドアの設置場所は、今度は地下鉄F線のイーストブロードウェー駅へ通じる階段と市バスM9線の停留所に近いことから、普段から混雑するこの一角にさらに人が集まり、状況が悪化すると地元の住民は訴えている。
住民らは先週、ニューヨーク州都市交通局(MTA)へドアの建設禁止を求める嘆願書を提出した。