11日付のUSAトゥデイによると、米百貨店大手メイシーズは経営不振を理由に、業績が伸び悩む約100店舗を閉鎖することを、同日明らかにした。
同社は、経営再建案として、新たに集客を見込めるブランドの誘致やオンラインショッピングの強化、店頭で開催するイベントの充実などの新方針を発表し、安定した経営を目指すことを強調する一方で、全米で業績不振の約100店舗を閉鎖することを発表した。これらの店舗は全米で675ある店舗の約15%に当たり、同社は2015年の全売り上げの4%である約10億ドル(約1022億円)分を占める店舗を閉鎖することになる。
しかし、近年の顧客の消費行動の変化を受け、同社のジェフ・ジェネット社長は「売り上げが伸び悩む店舗を閉鎖することで、収益が見込める店舗でのサービスに集中でき、結果的に業績回復につながる」と話した。
現在ニューヨーク市には、マンハッタン区の34丁目店をはじめ計7店舗あり、いずれも業績は悪くないため、市内店舗の閉鎖の可能性は低いと考えられる。また、34丁目やブルックリン店は、昨年改装を行ったばかりであるという。同社は、閉鎖する店舗名をまだ明らかにしていない。