16日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク市内で大麻使用の容疑で検挙されたほとんどの人が罪に問われることなく、釈放されていることが明らかになった。
今年、大麻を使用したとして検挙された人は3908人いるが、そのうち逮捕に至ったのはわずか11人だった。残りの3897人は裁判所への出頭を命じる召喚状を渡されたものの、近くの警察署で処理され、釈放されているという。
ビル・デ・ブラシオ市長が就任してからは、市長の方針によりニューヨーク市警察(NYPD)が重大事件の取り締まりに注力できるよう、大麻取り締まりなどの規制を緩和したことが逮捕件数の低下につながったとみられている。マイケル・ブルームバーグ前市長時代の2013年同時期には7454人が大麻使用の容疑で逮捕されたが、召喚状を渡され釈放となったのはわずか2853人だった。
そのほかにも、運転免許失効中に運転をして検挙された人のうち召喚状を渡されただけで釈放されたのが13年は62%であったのに対し、今年は72%だった。また、武器所持で検挙された人のうち同様に召喚状のみで釈放されたのは、13年の46%に対し今年は65%だったという。