16日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市は、2014年にブルックリン区の公営住宅で中国系の警官に誤って射殺された黒人男性、エイカイ・ガーリーさん(当時28)の遺族に、410万ドル(約4億1千万円)の賠償金を支払うことに合意した。
ガーリーさんのパートナーであるキンバリー・バリンジャーさんおよび2人の間に生まれた長女アカイラちゃん(4)の代理人弁護士が、市と2カ月間にわたる交渉を続けてきた結果、15日午後、同区にあるニューヨーク州高位裁判所の判事により、賠償金のうち40万ドルを市住宅局が、2万5千ドルをガーリーさんを死亡させたピーター・リャン元巡査が、残りを市が支払うとの最終決定が下された。賠償金は、アカイラちゃんが18歳になった時点から支払われることになっている。
ガーリーさんは同年11月20日、同区イーストニューヨークの公営住宅で、パトロール中のリャン元巡査に射殺された。元巡査は過失致死罪で有罪判決を受け、ニューヨーク市警察(NYPD)を解雇されたが、今年4月、5年間の保護観察と800時間の社会奉仕処分に減刑されている。