16日付のニューヨーク1によると、マンハッタン区インウッド選出のニューヨーク市議会議員ヤダニス・ロドリゲス氏は15日夜、同地に新しく開発される予定の高層住宅の建設に反対しているとの考えを明らかにした。
ビル・デ・ブラシオ市長が推進してきた住宅開発計画の開発許可に際し、開発業者に対して住宅の一部を低所得者向け住宅として割り当てることを義務付ける新しい住宅制度が今年3月、市議会により承認された。しかし、これが最初に適用されることになる同住宅開発計画を、同氏は、地域の利益を損なう可能性があるとしている。
同氏は、同住宅制度の導入を支持していたが、地域住民から「ビルの高さが高すぎる」、「開発により地域全体が変わってしまう」などと断固反対の声が上がっていることを受け、16日に実施された建築規制変更の投票では、反対票を投じると事前に述べていた。
地域住民らは、ブルックリン区ウィリアムズバーグなどのように、高層ビルが建ち並び地域全体が高級化し、家賃が高騰することを懸念しているという。しかし、同氏が反対しても、開発業者は現在の建築規制の下、低所得者向け住宅を含まない高層住宅を建築することができるという。