19日付のFOXニューヨークによると、ニューヨーク州ロングアイランドで、アジア産のカミキリムシが多く発生し、樹木を食い荒らして枯らすなどの被害が出ているという。
米国農務省によると、このカミキリムシは、長い触角を含めた全体が黒と白のまだら模様で足が青いゴマダラカミキリ。1インチ(2.54センチメートル)ほどの大きさで、メス1匹が木に約200個の卵を産み、幼虫が木の幹を食い荒らす。さらに成虫になると木に穴を開けて、葉なども侵食する。近隣住民の1人は、カミキリムシを発見した最初の年に木の元気がなくなり、翌年には葉が落ちて枯れたと述べている。
ゴマダラカミキリは、中国からの積み荷の梱包木枠に潜み運ばれたとみられている。米国では天敵がいないため被害が拡大する可能性があり、同島では既に2万3千本の樹木があおりを受けているという。また、北上してバーモントやニューハンプシャー州に広がると、メープルシロップ産業などにも大きな影響を及ぼし兼ねないと危惧されている。
対策は、見つけ次第木を伐採して焼却するしか方法がないという。同省は、発見した際はすぐに通報するよう呼び掛けている。