19日付のエーエム・ニューヨークによると、18日にスタテン島で起きた大規模火災の原因は、子どものマッチ遊びだったことが明らかになった。
同午後6時ごろに同島セントジョージのベンジガー・アベニューで発生した火災は、瞬く間に燃え広がり、住宅7棟を巻き込んだ。ニューヨーク市消防局(FDNY)の消防隊員250人が出動し、火は午後9時ごろに消し止められたが、この火災で消防隊員20人と住民2人が負傷し、うち1人が重傷を負ったという。
マッチで火遊びをしていた子どもたちの年齢や人数などの詳細は報じられていないが、FDNYが実施する未成年者向けの火災予防クラスを受講することになったという。同クラスは、火遊びをした12歳以下の子どもたちに火の危険性を理解させる目的を持つ。
赤十字社によると、この火災による被害で子ども20人を含む計55人、12世帯が援助申請をしているという。近隣に建つ家の鉄製の壁を溶かすほどすさまじい火の勢いだったため、そのうち10世帯は住宅が全焼し、仮住まいとしてホテルでの生活を強いられている。そのほかにも、赤十字社のケースワーカーらが食料支援や衣服の寄付など、被害に遭った住民らをサポートをする予定だ。