「うなぎの蒲焼き」2千箱窃盗 道端で転売し逮捕

 23日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク市内で、レストランを相手に不正に入手した冷凍海産物を販売していた男らが逮捕された。
 22日にブルックリン区で逮捕された3人組は6月1日、偽造した書類を使い、買い主を装って、2千箱もの冷凍「うなぎの蒲焼」をニュージャージー州エリザベスの貨物ターミナルから盗んだ疑いがある。正式な所有者が、自社のラベルが付いた商品の箱が道端で販売されているのを発見。通報を受けた市警察がおとり捜査を実施し、同区サンセットパークのチャイナタウンにある保管倉庫で逮捕に至った。しかし、2千箱のうち半分は既に売りさばかれた後だったという。
 この「うなぎの蒲焼」は1箱520ドル(約5万2千円)で販売されており、被害総額は100万ドル(約1億円)を超える。同区で海産物商店を営む男性は、「レストランにしてみたら、安いから買ってしまう」と取材で述べた。特に、冷凍のエビやカニは買い手が付きやすいという。
 この3人組は23日、盗品所持の疑いで同区の刑事裁判所で起訴されており、30万ドル(約3千万円)の保釈金を払う代わりにパスポートを引き渡している。

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