25日付のWNYCによると、ブルックリン区の不動産市場において最も積極的に投資活動を行っているのは、同区に大きなコミュニティーを持つユダヤ教超正統派、ハシディーム派の人々だという。
男性は黒い帽子に黒いコートを身にまとい、長いひげを生やしているのが特徴のハシディーム派。彼らのコミュニティーは、ニューヨーク市内でも最も閉鎖的だといえるが、同区の不動産市場においては、彼らが最大のディールメーカーだ。不動産サイト、ザ・リアル・ディールによると、同派の投資家による不動産投資は、25億ドル(約2560億円)以上にもなる。特に、ベッドフォード・スタイブサント、ブッシュウィック、グリーンポイント、ボローパークなどの不動産を中心に投資している。これらの地域は、過去8年で70%も値上がりした、不動産の過熱地域だ。
同サイトのマーク・モーラー氏によると、彼らの購入パターンを分析した結果、特定の地域に集中し、しかも短期間に買いあさるため、開発が急速に進み、街の高級化が早まっているという。「彼らの不動産投資はますます活発になり、より複雑で大掛かりな計画への参入を始めている」と、同氏は説明する。