全米オープンで誘拐未遂 子どもの行方には注意を

 28日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、27日に開催されたテニス全米オープンのキッズデーイベントで、少女(11)の誘拐未遂事件が起きたという。
 29日の開幕を前に行われたイベントの会場で、パフォーマンスを見ていた少女は突然背後から男に腰をつかまれ、黙って付いてくるよう言われたという。少女は男を蹴り、自力でその場を逃れた。男は25〜30歳くらいの白人で、身長は172〜180センチメートルほど。赤いストライプのシャツにカーキ色のズボン、サングラスを身に付けており、右手首にはタトゥーがあったという。
 主催する全米テニス協会は事件を受け、子どもから目を離さないよう念を押し、事件について何か知っている場合は警察に情報提供するよう呼び掛けている。
 会場に4人の子どもと訪れた女性は、「子どもたちの手をしっかりと握るようにする」と話し、30人の生徒を連れて来場したテニスコーチの男性は、「出発前に子どもたちと誘拐の可能性について話し合った」と述べた。
 2週間にわたって開催される同大会には70万人の来場者が見込まれており、テロの危険性も高いことから、警備は例年よりも厳重になるという。

Shinya Suzuki

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