30日付のメトロ・ニューヨークによると、サードウェーブコーヒーが定着したニューヨーク市内では、コーヒーの人気がさらに高まっているという。
市内のコーヒーショップの数はここ1年で20%も増えたほか、コーヒーの販促イベント、The New York Coffee Festivalも規模を昨年の2倍に拡大する。同イベントの起案者で、業界のトレンドに詳しいジェフリー・ヤング氏もこのブームを「クレイジーな状況」とし、背景について、「市内では毎日2500万杯のコーヒーが消費されており、コーヒーを飲むこと自体がライフスタイルになっている」と分析。「特にニューヨーカーが求めているのは、洗練されたコーヒーの味」と語る。
最近はグレゴリーズ・コーヒー(Gregory’s Coffee)やブルーストーン・レーン(Bluestone Lane)といったマイクロブランドが人気だという。大型チェーンも知恵を絞り、スターバックスは希少な豆を使ったリザーブコーヒーを提供、ダンキンドーナツもコールドブリュー(水出し)をこの夏の目玉とした。さらに、コーヒーの代替品として、抹茶がグルメ感覚で大きく消費を伸ばしていると、ヤング氏は説明する。