29日付のニューヨーク・ポストによると、「アメリカズ・マネーマン」のキャッチフレーズで知られ、自身のラジオ番組も持つ資産運用アドバイザーのアイバン・ゲルファンド氏(89)が、提供された食事が原因で食中毒になったとして、マンハッタン区のグランドセントラル駅にある「グランドセントラル・オイスターバー」を提訴していたことが分かった。
ゲルファンド氏側が提出した訴状によると、同氏は昨年9月12日に同レストランでカナダ産のカキ、ブルーポイントとソフトシェルクラブを食べ、3日後に下痢や嘔吐など食中毒の症状が現れたという。症状は立つこともできないほど重く、自宅のあるオハイオ州クリーブランドで、5日間のうちに2度も病院に救急搬送されるほどだった。また、回復のため理学療法と作業療法を受ける必要もあったと記されている。
治療に当たった医師によると、同氏が食べたカキとカニから腸炎ビブリオ菌が検出されており、「同レストランで提供された食事は健康に甚大な被害を与えるレベルだった」と訴状の中で述べている。
1913年創業と長い歴史を持つ同レストランは、連日地元ニューヨーカーや観光客でにぎわう。