29日付のデモクラート・アンド・クロニクルによると、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が28日、絶滅が危惧されているオナガザメを釣り、ソーシャルメディアで公開したことで批判を浴びている。
釣りが趣味のクオモ知事は、釣った魚と一緒に撮影した写真をたびたびフェイスブックやツイッターなどに投稿している。28日の写真は、Tシャツにカーゴパンツ姿で微笑む知事の横に、オナガザメがロープで吊り下げられ、「ロングアイランド沖で捕れた体重154.4ポンドのオナガザメ」との説明がある。知事としては、州の海の幸を宣伝するつもりだったという。
しかし、フェイスブック上では「ひどいね!」の反応が相次いだ。自然保護団体からは「オナガザメは絶滅の一歩手前」と非難の声が上がり、「動物愛護の模範を示して欲しかった」とのコメントも寄せられている。また、一般からは「釣った後に放すならまだしも、死んだサメがかわいそう」「知事のファンだったのに落胆した」などの書き込みもみられた。
これに対し、知事の広報担当は「オナガザメはニューヨーク沖に生息し、食用にもなる。釣り上げることは、州および連邦法で許されている」と反論している。