30日付のニューヨーク・タイムズによると、シティ・カレッジ・オブ・ニューヨーク(CCNY)の基金から寄付金が消えたことについて、内部調査が進められてるという。
今年6月に50万ドルの寄付を受け、60万ドル(約6180万円)あるはずのマーティン・アンド・トニ・ソスノフ芸術基金の残高が、わずか76ドルしかないことに気付いた同大学の教職員が、担当者に説明を求めた。しかし納得のいく答えが得られなかったため、ジェームス・B・ミリケン総長に報告したところ、総長は同大学の顧問を務めるフレデリック・P・シャファー法務副総長に、同基金の支出詳細や大学の財政状況、リサ・S・コイコ学長の指導力について、綿密な調査を行うよう指示したという。
同紙は今年5月、コイコ学長が2010年に学長に就任した際、私的な費用が同大学が提携する非営利財団、21世紀基金から支払われていたと報じたばかり。その後、ニューヨーク市立大学(CUNY)の研究資金を管理する研究財団から約15万ドル(約1540万円)が返金されたものの、これらの資金のやりとりについて疑問の声が上がり、ブルックリン区の連邦検事局は、既にコイコ学長とその家族を対象に捜査を進めている。