8月30日付のPRニュースワイアーによると、妊婦へのジカ熱感染が懸念される中、全米最大規模の非営利血液センター「ニューヨーク血液センター(NYBC)」は同日、輸血用血液の安全性を確保するため、献血所で採血された血液のスクリーニング検査を行う計画であることを発表した。
米食品医薬品局(FDA)は同26日、全ての献血所で、ジカウイルス拡散検査(NAT)または病原体削減についてのガイダンスを発行した。この中で、ニューヨーク、アラバマ、アリゾナ、カリフォルニア、ジョージア、ハワイ、ルイジアナ、ミシシッピ、ニューメキシコ、サウスカロライナ、テキサス州で4週間以内に、そのほかの州で12週間以内にこの検査を開始するように推奨している。
NYBCおよびこれと提携する2つの血液センターは、全ての施設で所定の期間内に、FDAの新しい検査ガイダンスを発行するという。FDAは今年3月、ジカ熱がまん延する国を訪れた人や、それらの国を訪れた人と性交渉を持った人を対象とするガイダンスを発表していた。
地元メディアによると、ニューヨーク市では8月末の時点で、51人の妊婦を含む505人のジカ熱感染が確認されている。