8月31日付のDNAインフォによると、マンハッタン区イーストビレッジに住む不動産ディベロッパーのジャスティン・レビンソン氏が、独自の調査を経て作成した同区内の空き店舗を網羅した地図をウェブサイトで公開し、金融街やソーホー、トライベッカに空き店舗が多いことが分かった。
近年これらの地域では、特に商業用スペースの家賃が高騰しており、閉店を余儀なくされるレストランや小売店が増えているという。例えば金融街では、ビルの1階に入居する店舗スペースの家賃は昨年だけで39%も上昇し、1平方フィート(約0.1平方メートル)当たり234〜326ドル(約2万4千〜3万3千円)となっている。同区内の平均家賃も、昨年秋は1平方フィート当たり130ドルだったのに対し、今年は156ドルへと17%上昇した。
同氏は、「その地域を代表する店やお気に入りの店が消え、銀行やチェーン店に変わってしまうのは悲しいこと」と嘆く。また、空き店舗の入居者に税金の優遇を適用したり、入居者によって助成金を捻出してはどうかと提案する。
「解決は容易ではないが、さまざまな策を試すべき」と同氏は続け、地図の範囲を他区にも拡大する予定だという。