中止ではなく時間変更 ジュヴェの発砲事件受け

 6日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は、ブルックリン区で5日未明に起きた発砲事件を受け、ウエストインディアンデー・パレードに先駆けて行われる恒例の祭り「ジュヴェ(J’Ouvert)」の開催時間を変更する見通しであると発表した。
 メトロ・ニューヨークによると、発砲事件では、流れ弾に当たったタイレク・ボレルさん(17)とティアラ・ポヨーさん(22)が死亡し、高齢の女性2人が負傷。また別の女性が刃物で刺される事件も起きた。記者会見で、今後この祭りを中止する予定かとの質問を受けた市長は、「あらゆる選択肢を検討するが、調査が終わるまで詳細を述べるつもりはない。市警察(NYPD)と地域住民とともに状況を確認する」と述べていたが、その後「伝統ある祭りを終わらせるのではなく、より安全にする方法を模索する」との考えに至ったと説明している。
 今年は警備に当たる警官の数を倍増し、イベント主催者への許可申請を義務付けるなどの対策が講じられたが、住民からは毎年事件の起こる祭りの中止を求める声が上がっている。