カキ復活のカギは便器 NYCが奇策投入

 7日付のメトロ・ニューヨークによると、ニューヨーク市環境保護局は現在、クイーンズ区ジャマイカ湾のカキ繁殖計画で、使用済みの便器を使うという奇策に乗り出している。
 乱獲などにより激減したニューヨーク近海のカキの数を再び増やし、海洋生態系を元に戻そうという同計画では、カキの卵のベッドに適した陶器の破片を利用している。その素材として、市内の学校のトイレ交換工事に伴い大量に廃棄されることになった便器に白羽の矢が立ったのだ。粉砕された約5千台の便器は海にまかれ、段階的にカキが放たれているが、食用になる予定はないという。

カキ繁殖の未来は便器に託された  (photo: Paul Asman and Jill Lenoble)

カキ繁殖の未来は便器に託された
(photo: Paul Asman and Jill Lenoble)