8日付のCBSニューヨークによると、ホームレスシェルターに再設されることが決まっていたクイーンズ区マスペスのホテル、ホリデイ・イン・エクスプレスは同日、この計画を取り止めることを発表した。
同ホテルはツイッターに、「提案されていたシェルターに変わる計画を中止し、これまで通りホテルとしての営業を続ける」と投稿。ニューヨーク市では、およそ6万人がホームレスシェルターで暮らしており、市は110室を有する同ホテルを、成人専用のホームレスシェルターとして使用することを提案していた。
これに対し、地域住民らは同ホテルがシェルターとして選ばれた理由を疑問視。犯罪率の増加、地域の不動産価値の低下、シェルターの住人の質についても懸念を示していた。先月行われた地域集会では、人的資材管理局のスティーブン・バンクス局長が壇上に上がると、住民からは不満の声が上がった。民主党のエリザベス・クロウリー市議会議員はこの週、住民の声に応え、市とバンクス局長を相手取り、裁判所に訴えを起こしている。
ホテルは10月1日からシェルターになる予定となっていたが、今月に入っても正式な契約すら交わされていなかったという。