事件後も給与上昇 ガーナーさん殺害の白人警官 

 12日付のポリティコによると、2014年7月17日にスタテン島で黒人のエリック・ガーナーさんを窒息死させた、ニューヨーク市警察(NYPD)のダニエル・パンタレオ元巡査の給与が、事件以降上昇を続けていたことが明らかになった。
 賃金支払い報告書では、13年7月1日~14年6月30日の14会計年度に、元巡査がNYPDから受けた給与額は、7万6488ドルの基本給と残業代を含む9万9915ドル(約1022万円)だったが、事件が起きる約2週間前から始まった15会計年度には、同額の基本給と1万7109ドルの残業代、また詳細不明の1万1673ドルを含む10万5061ドル(約1073万円)に上昇していた。さらに16会計年度には、基本給は7万8026ドルに上昇し、残業代2万3220ドル、また詳細不明の1万2853ドルを含む11万9996ドル(約1226万円)を受け取っているという。
 元巡査が事件後に減給などの懲戒処分を受けていない事実が明るみに出た。
 元巡査は事件後に内勤に配転され、NYPDによる内部調査が進められていた。スタテン島大陪審は14年12月、元巡査を不起訴としている。