13日付のメトロ・ニューヨークによると、ニューヨーク市内で今年初となる、蚊が媒介する西ナイル熱ウイルスの人体への感染が確認された。市保健衛生局(DOH)が12日発表した。
感染が確認されたのはブルックリン区に住む40歳以上の男性で、脳炎を発症し病院で検査を受けたところ、陽性反応を示した。1999年に米国内で初めて西ナイル熱の感染者が確認されて以来、市では318人目となる。
DOHのメアリー・バセット局長は、「今年初となる感染者が出たことは、蚊に刺されることから身を守るようわれわれに注意を喚起するきっかけとなった」とし、外出する際には虫よけ対策を徹底することや蚊の生息しやすい水たまりを除去すること、窓に網戸を取り付けて蚊に刺される危険性を軽減することなどを促した。また、免疫力が低下した60歳以上の高齢者が感染した場合、重症となったり、まれに死亡することもあるため、特に気を付けるようにとも述べた。
市では例年、今年よりも約2週間早い時期に初の感染者が確認されることが多い。DOHは、ジカ熱および西ナイル熱への感染を防ぐため、市内5区で複数回にわたり薬品の散布などの駆除作業を行っている。