14日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市運輸局(DOT)と教育局(DOE)は共同で、子ども向け交通安全教育を啓発する「クロス・ディスウェー」キャンペーンを開始すると、同日発表した。
同キャンペーンは、児童向け交通安全教育のビデオを制作し、市内の小学校に通う4~6年生およそ30万人を対象に啓発活動を行うもの。同日には、2004年に大型トレーラーにひかれ5年生2人が亡くなった事故の現場に近い、ブルックリン区ゴワナスの公立第124校で啓発ビデオの発表会が行われた。
ビデオでは、道路を渡るときの注意点などを解説する動画に合わせ、オリジナル曲「Respect (Check)」が流れる。曲は交通安全をテーマにしたヒップホップソングで、「道を渡るときはチェック、チェック」と、出演する子どもたちが歌い、踊りながら交通安全を呼び掛ける。
DOTの統計によると、17歳以下の交通事故の被害者は15年の1年間で千人以上にもなり、9人が死亡している。こうした現状を受け、ビル・デ・ブラシオ市長が交通事故死ゼロを目標に実施中の「ビジョン・ゼロ」キャンペーンの子ども向け施策の一環として企画された。