13日付のCBSニューヨークによると、ニューヨーク州都市交通局(MTA)とニュージャージー・トランジットは、バスや地下鉄内でのサムソン製「ギャラクシー・ノート(Galaxy Note)7」の使用および充電は危険だとして注意を呼び掛けている。
同機種のリチウムイオン電池が破裂して発火した事例を受けての措置で、MTAはツイッターなどで、バスに乗る際や地下鉄駅に入る際には電源を落とすよう通達した。ニュージャージー・トランジットも同様の要請をしている。15日の時点で、発火事故の発生は報告されていない。
連邦航空局(FAA)も旅客機内で同機種を使用しないことや飛行中に充電しないよう求めており、専門家は「電池内の化学反応が充分制御できないと発火し、燃え尽きるまで止まらない」と説明する。
10月に緊急着陸したアラスカ航空機など、昨年だけで旅客機で10件、貨物機で5件、電子機器の発火などが原因で事故があった。4月の時点で、リチウム電池は手荷物や預かり荷物の中に入れることはできないが、ノートパソコンなどの機器に内蔵されている場合は例外だという。
サムソンは、同機種のソフトウエアを改善すると発表した。