14日付のストリーツ・ブログNYCによると、ニューヨーク市議会は同日、横断歩道での歩行者の法的保護範囲を拡大する条例案「イントロ997-A」を満場一致で可決した。
2014年に制定された優先通行権法では、歩行者用信号が青の間に横断歩道を渡っている歩行者やサイクリストを負傷させた車両の運転手は軽罪に問われる。しかし、信号が点滅している間に起きた事故の場合、当局は大半のケースにおいて信号点滅時に歩行者が道路を横断することや道路に侵入することを禁じる市規則第4条3節を引用し、車両運転手の過失にはならないと判断していた。レティシア・ジェームズ市政監督官が提案した同条例案では、歩行者保護の定義を広げ、信号点滅中の事故においても、歩行者の通行の権利が法で守られるようになる。
市内の歩行者用信号は、青信号の時間が短く、赤になるまでの残り時間を知らせる点滅時間が長いため、歩行者の法的優先通行権を行使できる時間も短い。
市運輸局(DOT)のライアン・ルッソ副局長は同条例案について、このような現状を踏まえ、「時代錯誤だった法が調整された」とし、市警察(NYPD)もルール改定への支持を表明した。