16日付のメトロ・ニューヨークによると、人気若手デザイナー、レベッカ・ミンコフさんのファッションショーが10日にマンハッタン区ソーホーで行われたが、多くの住民が迷惑を被ったとして抗議したという。
ミンコフさんはこれまでのファッションウィークの既成概念を壊したいとして、自身が店舗を構えるグリーン通りの歩道をランウェーに見立て新作を発表した。通りの中央には550人分の席と250人分の立ち見席を設け、ライブ音楽の演奏も行った。そのため、通りの一部が数時間にわたり閉鎖され、見物客でごった返し、周辺の通りを含めて交通に影響が出た。消防車や救急車の通行も妨げられるほどで、警官による交通整理が必要となった。加えて、大音量で音楽を流したため、騒音問題も発生した。
この大胆なファッションショーの開催について、コミュニティーボード(地域委員会)やコミュニティー団体のソーホー・アライアンスは事前に強く反対したが、市はこれを無視して許可していた。
住民らは、「思った通り大混乱となった」「自分勝手なビジネスのためにコミュニティーが犠牲になるのは理不尽」と口々に批判しており、怒りはしばらく収まりそうにないという。