15日付のニューズデイによると、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は同日、ブルックリン区のマクドナルド店舗前で記者会見を行い、ファストフード店の不規則なシフト制をなくすための条例案「フェア・ワークウィーク」を立案中であると発表した。
ファストフード業界では、従業員の勤務スケジュールが直前まで知らされないことや、直前に変更になることが頻繁にあり、従業員は勤務時間に合わせて予定を事前に立てることもできず、私生活を送る上で妨げになっているという。同条例案では、従業員の勤務スケジュールを前もって決め、2週間前に公に掲示することを義務付け、雇用者の都合により直前にシフトの変更があった場合、雇用者はその従業員に追加の報酬を支払わなければならない。
また、閉店時間まで働いた従業員が続けて翌日の開店時間から働く場合には、勤務終了から次の勤務開始までの間隔を、最低10時間開けることが義務付けられる。
同条例案は、ニューヨーク州労働法がファストフード店と定義する、州内に30以上の店舗を有するレストランチェーンに適用されるもので、市内の約7千軒の飲食店と、それらの店舗で働く約6万5千人の従業員が対象となる。