16日付のNBCニューヨークによると、ニューヨーク市警察(NYPD)のビル・ブラットン本部長(68)は同日、多くの関係者に温かく見守られながら、NYPDを退職した。
15日にニューヨーク大学法科大学院で、NYPDの活動について学生にスピーチを行った後、市内の公立校で市教育局と共同で公立校での犯罪率低下について報告し、最後の公務を終えた。16日の退庁時には、盛大な引退式典が催され、ビル・デ・ブラシオ市長をはじめ、列を成した大勢の警官や職員らの拍手に包まれる中、リッキ夫人とともに笑顔でNYPD本部を後にした。
本部長としてNYPDに入庁したのは、1994年。今日でもNYPDが使用する犯罪取り締まりコンピューターシステム「コンプスタット」を同年に導入し、また、軽犯罪を取り締まることで重犯罪を未然に防ぐ「割れ窓理論」も採用するなどして、市の犯罪率低下に大きく貢献した。これらは、ブラットン氏の功績として広く知られている。96年に一度本部長の座を退くも、2014年に再び同職に復帰していた。
今後はコンサルティング会社でアドバイザーを務めることが決まっており、後任としてジェームズ・オニール氏が既に本部長に就任している。