ニューヨーク市で初となる、オーケストラ音楽教育を主としたチャータースクールが、マンハッタン区ワシントンハイツに開校する。
音楽を通じて地域活性化を進めるコミュニティー団体「オーケストレーティング・ドリーム」が運営する「ワシントンハイツ&インウッド(WHIN)・ミュージックコミュニティー・チャータースクール」は、幼稚園児~5年生が対象。通常の学校が終わった後にオーケストラや声楽など、音楽に特化したカリキュラムで毎日2時間指導するという。また、算数や科学の授業にも音楽の知識を生かす独自の教育を提供する。
同校のミッションは、「WHINコミュニティーの子どもやその家族に対し、音楽教育を通して人間的、社会的発達を促す役割を担うこと」。授業では、音楽を通して団体行動や社会を学ぶエル・システマなどの教育理論を元に、個別指導で学習に対する情熱や集団での演奏を通じてコミュニティーの一員として貢献する大切さを教えるという。
同団体が既に行う、地域の子どもたちに音楽を教える課外授業プログラム「WHINミュージックプロジェクト」が人気で、今回の開校が実現した。同地域の発展は、どんな音を奏でるのか、注目される。