19日付のニューヨーク・ポストによると、偽の引っ越し業者がクレイグズリストに広告を載せ、ニューヨーク市内で依頼者の家財などを持ち逃げする事件が相次いでいるという。
33歳の女性は7月1日、家財をブロンクス区の倉庫からマンハッタン区のコンドミニアムまで運ぶよう依頼し、前金として700ドルを支払った。引っ越し業者を名乗る2人は、大型テレビや8千ドルの価値がある陶器セットを含む約1万5千ドル相当の荷物をトラックに積み込み出発。女性は残りの品を取りに来るのを待ったが、戻ってこないため、持ち逃げされたことに気付いたという。女性は、後になって思えば、服装が整っていて作業に適さず、目を合わせないなど、疑わしい点があったと振り返る。
その2日前に同じ人物と思われる2人を雇ったという夫婦は、遅れてきた上に作業道具を一切持っていなかった男らに宝石など4万ドル相当の家財を盗まれたと証言した。また、別の被害者から同じくソファやテーブルを盗まれたという報告もされている。
一連の事件でアッシャー・ヤークボフ(21)が重窃盗などの容疑で逮捕された。警察はこのほかに少なくとも2人が関与したとして、捜査を進めている。