18日付のオブザーバーによると、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長と英ロンドンで初めてイスラム教徒の市長となったサディク・カーン市長は同日、クイーンズ区のラガーディア・コミュニティーカレッジで公開討論会を行った。2014年から交流のある2人は、あらゆる人種を受け入れる開放的で進歩的な都市づくりなどについて語った。
討論会は市の地域業務課が主催し、ブルックリン区のロングアイランド大学で政治学を教えるダリア・ファーミー准教授の司会により進められた。デ・ブラシオ市長が進めてきた低所得者向け住宅やプレKプログラムなど、これまで行ってきた市の取り組みや今後の計画について意見を交換し、最近それぞれの市や国で起きたイスラム教徒に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)などについても議論した。
カーン市長は、「市長でも大統領でも、成功する政治家は開放的になることが重要」と語り、「私はイスラム教徒の市長ではなく、イスラム教を信仰している市長だ」と述べた。また、名指しは避けたものの共和党大統領候補ドナルド・トランプ氏による発言を「最悪なイスラム嫌悪」とし、ヒラリー・クリントン前国務長官への支持を表明した。