19日付のオブザーバーによると、ニューヨーク市警察(NYPD)のジェームス・オニール本部長の就任式が同日午前11時ごろ、マンハッタン区のNYPD本部で行われた。
ビル・ブラットン前本部長の辞任後、ビル・デ・ブラシオ市長による宣誓式が18日に行われたため、実際には同日付の就任となっている。本部長は、市民が警官の協力者になるような警察活動を続けることを誓い、騒音や屋外での麻薬の使用など、生活の質を悪化させる犯罪を市の総合窓口311に通報するよう、市民に呼び掛けた。また、ニューヨーク市全体を、世界で最も安全な市とすると述べた。
本部長就任前は制服を着た警官の中で最高位にある警察長を務めたオニール本部長を、市長は「危機の真っただ中でも、冷静で落ち着ている」と称賛した。
就任式と時を同じくして、17日に同区チェルシーで約30人の負傷者を出した爆発事件の容疑者アハマド・カーン・ラハミがニュージャージー州で逮捕されたため、本部長は母親への花束贈呈と写真撮影の後、演壇の後ろで状況説明のためマスコミに対応した。
本部長は、「就任早々厳しいスタートとなったが、NYPDの一員であることを誇りに思う」と語った。