不審物に関する911通報急増 チェルシー爆発事件後に

 20日付のNBCニューヨークによると、マンハッタン区チェルシーとニュージャージー州で爆発事件が起きて以降、緊急ダイヤル、911番への不審物に関する通報数が急増しているという。
 17日にチェルシーで多くの負傷者を出した爆発事件発生から48時間以内に、ニューヨーク市警察(NYPD)は400件以上の不審物に関する通報を受けた。ニューヨーク・デイリーニュースによると、NYPDが通常受ける不審物の通報数は、1日90〜100件だという。
 警察当局は、チェルシーの爆発事件現場から近い27丁目およびニュージャージー州ユニオン郡エリザベスのニュージャージー・トランジットの鉄道駅近くで爆発物の発見に至ったのは、一般市民からの通報によるものであることや、同郡リンデンのバー経営者が路上で寝ていたアハマド・カーン・ラハミ容疑者(28)を不審に思い通報し、逮捕に結び付いたことなどを鑑み、一般市民の協力の重要性を強調し、不審者や物を見かけた際は警察に連絡するよう呼び掛けた。
 20日だけでも、同区イーストビレッジやミッドタウンイースト、ソーホーなどで不審物を見かけたとの複数の通報があったが、実際に爆発物らしき物は見つかっていない。