20日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨーク市内のホームレスの数が史上最多を記録したことが分かった。非営利団体、WIN代表のクリスティン・クイン前市議会議長は18日、低所得者用住宅と貧困層への支援サービス不足が、この要因であると非難した。
市ホームレス・サービス局が発表した統計によると、同日夜に6万9698人がホームレスシェルターを利用し、これまで最も多かった2014年12月の記録、5万9068人を超えた。市とは異なる算定方法を採用するホームレス擁護団体コーリション・フォー・ザ・ホームレスの最新の統計では、14年12月の過去最多ホームレスシェルター利用者数記録である6万939人に迫る、6万456人が今年7月に記録されたという。
同団体の政策担当部長は、市内の家賃が高騰し、低所得者用住宅の建設も進んでいない現状を指摘した。一方、同局の広報担当は、「ジュリアーニ元市長就任時のホームレスの数は約2万3千人、ブルームバーグ前市長就任時は5万人と、過去20年間にホームレスシェルター利用者数は2倍以上に増えたが、デ・ブラシオ市長政権下では、増加率が劇的に低下した」と主張した。