22日付のNBCニューヨークによると、ニューヨーク州ウエストチェスター郡に住む6歳の男児が、シリアのアレッポで空爆に遭った男児に「家を提供したいので連れてきて」という手紙をオバマ大統領宛に書いたことが話題になっている。
空爆で負傷し、血まみれになって救急車の椅子にぼう然と座る痛々しい男児の姿を捉えた様子は、アレッポの惨劇を世界に伝えた。同郡スカースデールに住むアレックス君は、手書きの手紙に「国旗と花と風船を用意して待っている。家で一緒に兄弟のように暮らす」とつづった。オバマ大統領は、先日行われた国連の難民問題サミット会議で、世界のリーダーたちを前にこの手紙を読み上げ、「出身や外見、宗教によって差別せず、誰にでも思いやりと親切な心を持つこの子の姿勢は、われわれの手本だ」と称賛した。
アレックス君自身が書いた手紙を読み上げる様子はソーシャルメディアにも投稿され、瞬く間に広がった。それを見た多くの人が、「感動する」「私たちもアクションを起こさねば」と口々に語った。
シリアの男児は、3人のきょうだいや両親とともに空爆で廃墟と化した建物の中から救出されたが、10歳になる兄はこのときのけがで死亡したという。