手柄のホームレスに支援の手 爆弾発見後、住居や仕事も

 26日付のCBSニューヨークによると、ニュージャージー州ユニオン郡エリザベスでパイプ爆弾の入ったバックパックを発見して通報したホームレスの男性に、住居や仕事の申し出が相次いでいるという。
 リー・パーカーさんとイバン・ホワイトさんは18日、路上のごみ箱に置かれた黒いバックパックを発見した。仕事を探していたというパーカーさんは、「これは使える。仕事にランチを持っていくのにもってこいだと思った」と取材で振り返った。しかし、持ち上げてみるとやけに重たく不審に思い、ホワイトさんに相談。ホワイトさんが中を確かめると爆弾らしき不審物を見つけ、2人はバックパックをその場に置いて5分ほど歩いたところにある警察署に向かった。
 この2人の行動が、マンハッタン区チェルシーなどで起きた一連の爆発事件のアハマド・カーン・ラハミ容疑者逮捕につながった。
 これを知った住民の1人が、手柄を挙げた2人のために支援を募り、資金集めを実施したところ、2万8千ドル(約281万円)を得た。さらに、ホームレスに住居を提供する非営利団体により、パーカーさんは住む場所を見つけ、地域の食品会社から仕事のオファーもあったという。

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