25日付のウォール・ストリート・ジャーナルによると、緊急時に地域住民の端末機器などへ警報として周知させる「ワイヤレス緊急警報(WEA)」システムについて、連邦議会のチャールズ・シューマー上院議員は連邦通信委員会(FCC)の会議で同日、現在の警報は情報量が少ないとして、文字情報のほかにも画像や関連リンク、即時通報できる電話番号の表示も行うよう提案したという。
同議員は、今月17日にマンハッタン区チェルシーで発生した爆発事件後、ニューヨーク市民の携帯電話などに送られた警報には、指名手配中の男としてアハマド・カーン・ラハミ容疑者の名前や年齢が記載されていたが、「顔写真についてはメディアを参照」という情報だけだったことを例に挙げ、「テクノロジーが進む現代において、WEAが時代遅れの産物であってはならない」と話した。
FCCは、既に警報の最大文字数を90字から360字へと増やす改善策を提案しているが、画像などの対応については明らかにしていない。
WEAは、こうした警報のほかにも、自然災害など非常事態時の警報や大統領からの緊急メッセージ、誘拐事件に関する警報(アンバーアラート)で用いられている。