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26日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨーク市交通局(NYCT)は過去5年間に4億3100万ドル(約432億円)を、ニューヨーク州都市交通局(MTA)の地下鉄やバス利用時の事故で負傷した被害者への和解金に充てていたことが分かった。
MTAは過去5年間に4592件の提訴を受け、49人の弁護士で不法行為訴訟専門班を結成し対応しているが、100万ドル(約1億円)以上の和解金が支払われたのは、88件にも上った。
MTA監察官室が2008年に安全検査を行った27駅のうち、足を取られ線路内に落下する、危険性の高い箇所が23駅で確認された。しかし、NYCTが7カ月前に発表した報告書は、MTAが実際に起きた事故や警告を無視して、これらの危険な箇所の修理を怠っていたことを明らかにしている。
ロングアイランド大学の学生だったアリ・マイヤーさんは09年12月、ブルックリン区の地下鉄アベニューA駅でコンクリートの割れ目につまずき線路に落下して電車にひかれ、両足を切断するなどの大けがを負った。マイヤーさんは6年にわたる裁判の末、2番目に高額となる900万ドル(約9億円)でNYCTと和解したという。
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