花嫁、花婿姿で街を行進 増えるDV被害に警鐘

 26日付のNY1によると、同日、ブロンクスからマンハッタン区にかけてウエディングドレスに身を包んだ女性や礼服を着た男性らがドメスティックバイオレンス(DV)に対する意識向上のための行進を行った。
 1999年、ニュージャージー州で結婚式の当日に元恋人によって殺害された女性の追悼イベントとして16年前に始まったこの行進は、明るみに出にくいDVの実態を知ってもらおうと、被害者支援団体バイオレンス・インターベンション・プログラムが毎年実施している。プラカードを持った参加者らは約6マイル(約9.6キロメートル)を行進した。今年参加したニューヨーク市長夫人のシャーレーン・マックレイ氏は、「市内の犯罪率は減少しているのにもかかわらず、DV被害は年々増加傾向にある」と話し、「性別に関係なく、暴力は決して許されない行為だということを理解してもらいたい」と述べた。
 同団体の代表は、「DVが起きていることを知りながら、救いの手を差し伸べない人が多いことも問題」と話しており、周囲の人々による被害者支援の必要性を訴えた。また、マックレイ氏も「DV被害を受けた場合は、市の行政総合窓口311に通報するように」と呼び掛けた。

Michael Appleton/Mayoral Photography Office

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